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木材乾燥の豆知識⑬ 割れの発生原理

Category by 木材乾燥

■ 木材乾燥の豆知識

 

13.割れの発生原理

 木材は乾燥初期では表面から乾燥が始まるので、表面付近の細胞が先に収縮しようとします。内部の細胞はそのままなので表面割れが起こりやすくなります。
 そこで芯去り材の場合は、表面と中心の含水率の差が大きくならないように、乾燥初期では中温(40~90℃)で湿度を高く保って乾燥させます。

    中温乾燥による表面割れの発生

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 芯持ち材の場合は、表面と中心の含水率の差をなくしたとしても、接線方向と半径方向で収縮率が大きく違うため、収縮率の大きい接線方向に引っ張られて表面割れが起こりやすくなります。
 そこで高温(90~120℃)で木材の細胞を柔らかくして割れにくくします。(高温セット)そのまま割れずに乾燥が進んだ場合、表面が伸びたまま固まり、内部の細胞が収縮しますので内部割れが起きやすくなります。このバランスを取るのが木材の乾燥において非常に難しい所です。

    高温乾燥による内部割れの発生

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表面割れの発生要因は
乾燥中の表面と中心の含水率の差と収縮異方性である。

 

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