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■ 蒸気式木材乾燥機 (操作及び概要)
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Ⅰ.蒸気式木材乾燥機の概要 ① センサー で現在の温度と湿度を読み取る。 ↓ ② コンピューターが スケジュール 通りの設定になるように指示を出す。 ↓ ③ ヒーター、スプレー、ダンパー で温度と湿度をコントロールする。 ↓ ④ コントロールされた空気を ファン により木材に供給する。 Ⅱ.ヒルデブランドはここが違う及び ① センサーの位置が悪いと正しい制御は出来ません。壁面からの輻射熱の影響を受け、正確な温湿度が測定できていない乾燥機メーカーもございますが、ヒルデブランドの乾燥機は壁面から十分な距離をとり、 最適な位置にセンサーを設置 しています。 近年、乾燥が高速化し、乾燥機内の温度、湿度のバラツキを抑える事が乾燥品質を向上させる為の第1条件となっています。 第1に: ヒーターの温度が乾燥機の長さ方向にバラツキが有ってはなりません。ヒーター内部には、高温高圧の蒸気が流れていて、熱交換により乾燥機内の温度を上昇させますが、蒸気の入口と出口では温度に大きな差が出ます。長い距離を真っ直ぐにヒーターを配管したのでは熱交換率も悪く、当然バラツキが発生しますが、ヒルデの乾燥機は配管経路を短く取り、中央から振り分けるように配管していますので、熱交換率が良く、またバラツキが有りません。 第2に: 強制給排気では湿度のバラツキがでます。強制排気は、乾燥機の1部分からシロッコファンによって内部の空気を引張るので、どうしてもシロッコファンに近いダクトの穴から多く空気が抜け、逆にファンから遠い所は抜けが悪くなります。また、シロッコファンが作動したときに、どうしても急に空気を引張りますのでシロッコファンに近い方だけ一瞬で過剰に湿度が下がってしまい、木材にとって危険です。インバータを使っても調整が難しく、どんなに優れたスケジュールを立てても乾燥機が制御できません。ヒルデは循環ファンによる自然な風の流れを用いた自然給排気方式を採用しています。各ファン毎に給排気筒を2本ずつ取り付けてあり、湿度のバランスを取り、高度な制御に対応できます。 第3に:これが特に重要なのですが、乾燥機が大型化、高速化するにつれ、大きな風量が必要となります。ヒルデは2.2kwのモーターを用い、直径1,200mmの他社には無い大型ファンを用いています。しかし、モーター容量をただ大きくすればいいのでは有りません。最も圧力損失を抑えた形でファンを配置し、ファン自身の形状も、乾燥機の大きさ、木材までの距離、風の角度、風速、風量を計算して設計されていなくてはなりません。それがファンを木材の側面に配置する弊社のサイドファン循環方式です。乾燥機メーカーが木材乾燥機を工場で組んでから輸送するため、また、コストを抑えるために天井裏に小型のファンを配置する天井ファン方式もありますが、木材乾燥の性能を第1とするならば、サイドファン循環方式を選択すべきでしょう。特に乾燥のバラツキを抑えたい。歩留まりを良くしたい。乾燥時間を短縮したいと考えるならなおさらです。 木材乾燥機の性能は、見た目では分かりにくいですが、ヒルデの技術に追従できるメーカーは有りません。近年木材乾燥において農林水産大臣賞を受賞した方もやはりヒルデの乾燥機のユーザーです。日刊木材新聞社の調査でも、木材乾燥のJAS認定工場で群を抜いて最も使われているのがヒルデの乾燥機でした。 |