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木材乾燥の豆知識⑮ 木材の乾燥方法

Category by 木材乾燥

■ 木材乾燥の豆知識

 

15.木材の乾燥方法

 木材の乾燥方法をゆっくり乾かす方法と早く乾かす方法に分けて説明します。まず、ゆっくり乾かす方法として葉枯らし、天然乾燥があります。葉枯らしとは、山で木を切った後、葉を付けたままにして置く事により、中の水分を抜く方法です。その後天然乾燥させるのですが、繊維飽和点以下に乾燥させると割れてしまいます。これを防ぐには背割りをするなどの方法がありますが、非常に時間がかかります。
 また、低温で除湿などをしながら人工乾燥する方法もあります。これは、なるべく木材の表面が乾かない様にして、時間をかけ、木材の表面と内部の含水率の差が大きくならない様に乾燥させる方法です。
 しかし現在は、工業化が進み短時間でコストを抑えて乾燥する方法に切り替わっています。早く乾かす方法で1番のポイントは、木材に含まれる成分の1つであるリグニンを軟化させる事です。これにより内部応力を低減させ、乾燥時の反り、割れ、ねじれを防ぐ事を目的としています。リグニンを軟化させるためには、温度を上げる必要があります。そして、出来るだけ生材から乾燥させる方がリグニンが軟化しやすくなります。

リグニンを軟化させて乾燥することがポイント。

 

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