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木材乾燥の豆知識⑱ 蒸気式中温乾燥機

Category by 木材乾燥

■ 木材乾燥の豆知識

 

18.蒸気式中温乾燥機

  1. 先ず飽和蒸気で湿度100%の状態で木材を蒸します。これを蒸煮といいます。蒸煮を行うと乾燥の際に水分移動がスムーズになり、乾燥時間が短縮できます。また、反り、ねじれ、割れが発生しにくくなります。
  2. 次に乾球温度と湿球温度の差を徐々に開いていきます。つまり湿度を徐々に下げていきます。短時間で湿度を下げると、表面が急激に乾き、内部との乾燥の進み具合の差が大きくなり、反り、割れ、ねじれの原因となります。
  3. 乾燥後半では乾湿球温度差を大きく取り、内部までしっかり乾燥させます。
  4. 最後にイコーライジング(他の材料との含水率のバラツキを緩和する工程)、コンディショニング(表面と内部の含水率の差を緩和する工程)を行います。イコーライジングでは、目的の含水率より平衡含水率が1~2%低めとなるように乾燥機内の乾湿球温度を設定します。コンディショニングでは目的の含水率より平衡含水率が1~2%高めとなるように乾燥機内の乾湿球温度を設定します。
  5. 室温をゆっくり下げます。
  6. 蒸気式中温乾燥は板材、芯去り材、背割り材に適しています。
    芯持ち無背割り材は大きな割れが発生します。
板や背割材の乾燥は中温乾燥

 

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