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木材乾燥の豆知識⑳ 高温セット法

Category by 木材乾燥

■ 木材乾燥の豆知識

 

20.高温セット法

 芯持ち・無背割材を中温(90℃以下)で乾燥すると、表面割れが発生しやすくなります。

    中温(90℃以下)乾燥による割れの発生

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温度が低いため細胞に柔軟性がなく、 細胞の収縮に伴い表面割れが発生する。

 

    高温(120℃)乾燥によるドライングセット(高温セット)

 芯持ち・無背割材の表面割れを抑制する方法として高温セット法(ドライングセット)があります。先ず、飽和蒸気で木材を蒸して柔らかくしたあと、120℃程度の高温低湿条件で表面だけ急激に乾かす処理を行います。高温で乾燥させると、木材の表面の細胞は柔軟性を持ち、引張応力が働いても割れにくくなります。

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 この状態で高温セット終了。表層の細胞に圧縮応力が働くため、内部が乾燥してもこれ以上は表面割れが発生しにくくなります。

 

温度が高いと細胞が柔らかくなる。
収縮の際には横に伸びて細胞同士の結合が切れにくい。
内部が乾燥すると圧縮応力がかかり、その後の乾燥で表面割れが発生しない。

 

    高温(120℃)乾燥による内部割れの発生

 高温セットがかかった後に、更に高温で乾燥を続けると内部割れが発生してしまいます。これは中心部に近づくにつれ木材の温度が下がり、柔軟性がなくなることが主な原因です。

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表面からの内部に入るほど、温度が下がるため、細胞に柔軟性が無くなる。細胞が伸びずに収縮するため内部割れが発生する。

   高温(120℃)乾燥における内部割れの抑制

 内部割れを抑制するには、温度を90℃以下に下げて乾燥します。 温度が下がると細胞同士の結合力が高まります。表層に比べて内部は引張応力が小さいので、引張応力より細胞同士の結合力が大きくなり内部割れが発生しにくくなります。

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内部割れを抑制するには、高温セット終了後90℃以下で内部を乾燥させる。

 

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